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レベル1-R導入へ a story-within-a-story of Tora 古の都のラプランカ kurt-sechel rhaplanca この地の人々は、かつて山間の盆地で暮らしていたという。しかし、豊かな生活の中でいつしか感謝と清貧の心を忘れ――そのたびに破局を迎え、新たな地へ移住することを繰り返してきた。栄華を誇った悪徳の町は、神の怒りに触れ焼き尽くされた。あるいは、多くの人の腹を満たすだけの畑を望んだ結果、まだ開拓すらされていない土地以外のもの全てを失った。何度目かの移転の末、いま人々は、大きな湖のほとりの狭い平地で細々と生活を続けている。 数年前のことだ。地震のあと、急激に湖の水位が下がった。湖の出口で地殻変動が発生し、湖水が一気に抜けたのが原因だった。ともかくも、それまで湖底だった肥沃な大地が顔を表すことになった。これは僥倖か、それとも神の赦しであろうか? だが、人々はこの新たな原野の開拓を躊躇った。愛着ある現在の土地にもまだ開拓の余地があるのが一つ。謙虚さを失い富を求めて色気を出すとまた厄災を呼び込んでしまうとの、この地ならではの考えかたも原因にあるだろう。そしてもう一つ―― ここしばらく雨が降っていないため、黒っぽい地面は乾燥して、どこまでも続く不規則な網目模様のひび割れに覆われている。しかしひとたび降水があれば、たちまち往時の姿を取り戻して、今度はどこまでも続く泥濘になることだろう。表土にごく浅い足跡を残しながら一方向に進んでいく数人の群れの中で、一人の女性はそんなことを思いながら歩を進める。 彼女の名はラプランカ。この地でその伝承を知らぬ者はいない、かの聖女の名前だ。とはいえ、ラプランカ伝承にあやかって娘にこの名を付ける親は今も昔も変わらず一定数存在するため、とりたてて珍しい現象ではないし破局の予兆でもないだろう、おそらくは。 やがて一行は目的の場所に着いたようだ。眼前の光景に、ラプランカを含む全員が思わず感嘆の声を漏らす。 乾いた藻が付着したままの建築物の数々。直線状に延びる泥土の道。流木に紛れてわかりにくいが、規則的に植えられた樹木の跡も見える。数百年前、いまの人々の祖先が住んでいた、移住の回数にして一度か二度の前の、都市の遺構だ。彼女たちはこの場所を調査するためにやってきたのだ。そして、もと湖底の開拓が進められていない理由もまた、この遺跡の存在である。 調査団は各自の役割に沿って、道という道を残らず測量し、建物一つ一つを記録することになっている。ラプランカは最初の建築物――おそらく一般住宅だったものと思われる――に足を踏み入れ、その間取りからここに住んでいた者たちの暮らしに思いを馳せる。ごくわずかに残る調度品などの物品の残骸から、当時の豊かさの度合いを今と照らし合わせて考える。“彼女”の名を冠する数多くの伝承からだけでは見えてこないものが、ここに確かに存在することを、彼女は実感する。 この都市の往時の姿と、またそれがなぜ滅び去ることになったのかを推定するためのプロジェクトはまだ始まったばかりだ。時間は掛かるだろうが、きっと実りある活動になることだろう。ラプランカは楽観的にそう思っていた。 数年の月日が流れた。世人の古跡への興味は時とともに薄らいでいき、新たな発見によって注目を集めるようなことも日に日に少なくなってきた。そんな中でも調査自体は順調に進行し、二度目の中間報告がなされて、計画はいよいよ終盤に差し掛かっていた。 事件はなんの前触れもなく起こった。その日、ラプランカはプロジェクトリーダーに呼び出され、解任を言い渡された。あまりにも不可解なタイミングでの処分を全く理解できず、困惑と怒りが混ざった感情を抑えつつ矢継ぎ早に質問を繰り出して、ようやく彼女にも事情が掴めてきた。 一つの有名なラプランカ伝承がある。その話で舞台となる町は例のごとく体制が腐敗していて、ラプランカは苛政に苦しむ民衆を率いて決起するが、失敗に終わる。一時はラプランカに付き従っていた人も多くが体制側に寝返り、もと仲間を密告するような状況の中、ラプランカと彼女を最後まで支持していた者たちは失意のうちに町を去る。そこに突然大洪水が発生し、町は一夜にして水の底に沈む。現在生きている私たちは、この最後までラプランカを信じ正義を貫き通した者の末裔である――その内容を大まかに説明するならばこのようになるだろうか。 そして、調査団のメンバーは――加えて世の中の多くの人々も、この伝承に登場する町のモデルこそがここの遺址であると考えている。実際にごく短時間のうちに水没したと見られること、町の様子などに多くの共通点が見られることなどが、最初の中間報告を経てすでに広く知れ渡っている。とはいえ、先日の二回目の中間報告では、伝承と相違するような内容も発表された。ラプランカが地形や住居跡などを丹念に調べてまとめあげた研究によると、この都市が水没した際の生存者の大半は裕福層と思われるという。 すなわち、いまこの地に暮らす人々は、どちらかというと退廃した体制側の子孫なのではないか。そのように読み取ってしまった権力者がいたく立腹し、論文の著者であるラプランカの解任を、さもなくば調査活動自体の中止を要求した。どうもそのような経緯があったらしい。 本来は別個のものであるはずの伝承と研究を綯い交ぜにした上それを理由にして追放するという態度に、ラプランカは大いに憤慨して抗議したが、ついに処分が覆ることはなかった。ラプランカは解任の上、遺跡への立ち入り禁止が命じられることとなった。問題となった彼女の論文は自主的な撤回という名目で削除され、大きな話題になることもなく忘れ去られていった。 それから二年間の動きは早かった。調査団は最終報告をまとめあげ、目的を果たして解散した。調査が終わると同時に遺跡はおそるべきスピードで整備され、新たに観光資源として生まれ変わった。かの伝承に登場する水底に沈んだ町と喧伝された土地は一躍脚光を浴び、遠方からも多くの人が訪れる名所となった。 ラプランカは研究の世界と距離を置くようになり、小さな町の学校に教師の職を得ていた。彼女は最初の頃こそ、自分が退いたことで調査が無事に完了したのだと納得しようと試みては煩悶していたものだが、子どもたちと触れ合う日々の中でその想いは次第に癒されていった。そうは言っても嫌な思い出ほど根深く残るもの、件の史跡が一般向けに公開され賑わっていても、彼女自身は足を運ぶ気になれなかった。ところが校外学習で当地を訪れることになり、とうとう彼女は重い腰を上げざるを得なくなった。 遺跡の中に入った途端、ラプランカは衝撃を受けた。彼女が世に出せなかった研究の成果が、都合の良い部分だけ切り取られて都合の良いように使われているではないか! 町の中心付近に立地する大邸宅には、豪華な家具什器が復元展示され、当時の文化の豊かさを誇示している。市場の跡には種々の商品の模型や客を模した人形が並び、彼女が推計した町の人口と併せ、活気があったことを窺わせる演出がなされている。しかしその一方で、この町が水没したときにどのような者が助かったのかはどこにも書いていない。そもそも、周囲よりさらに低い土地に存在し最も多くの被害を受けたであろう貧民街は、見学エリアにすら含まれていない。 彼女は絶望した。このような行為が平気でなされることこそが、まさしく我々が不徳の民の後裔であることの、何よりの証明ではないのか! なんとなれば、幼少の頃からラプランカ伝承を通じて「謙虚であれ」と刷り込まれてきたはずの人間が、どうしてこのような仕打ちをできるというのだ! ……いや、違う。そうではない。繰り返される「謙虚であれ」との教え、それこそが「謙虚である」という誤った自意識を植え付けているのではないか! 引率する子どもたちの前ですら彼女は平静を保つことができなかった。彼女自身も学校でラプランカ伝承を教え、ラプランカ先生のラプランカの授業と呼び名されて人気を博していたのだから。 ラプランカは“ラプランカ”を憎んだ。彼女は決意する。 私は聖女なんかではない。聖女ではないから奇蹟は起こせないし、もちろんあの遺跡を再び水の底に沈めることなんてできやしない。だけど、私は聖女ではない。聖女ではないから復讐はできるし、もちろんあの遺跡の評判を地の底まで落とすこともできる。どうせ悪徳の民を祖先に持つと言うのなら、汚い手を使ってでも、我を貫き通してみせる! その日からラプランカの戦いは始まった。手始めに、彼女は一冊の本を書き上げた。それはかつて強制的に撤回させられた彼女の論文を再構成したもので、遺跡の展示を徹底的に批判し、拙速かつ安易な観光地化を推し進めた権力者・ファウリ――ラプランカを解任した黒幕でもある――の責任を厳しく問う内容である。しかしそれをすぐに上梓することはせず、タイミングを待ち続けた。 学校での教え方もまた変化した。特にラプランカ伝承に触れるときには顕著で、よく知られた物語の解釈でも批判的に捉え直し、描かれる理想郷の姿が本当に理想と言えるのかどうかを議論させた。このような授業内容は生徒の好き嫌いが分かれ、しばしば他の教師からも苦言を呈されたが、彼女は意に介さなかった。 そうして待つこと一年、ついに絶好機が訪れた。ファウリに遺跡の観光開発がらみのスキャンダルが発生したのだ。ラプランカはこのチャンスを逃さずに、かねてから準備していた本をすかさず出版し、醜聞に新たなネタを提供。自身のラプランカという名前もここぞとばかりにセンセーショナルに利用し、聖女対悪人の構図で世の耳目を集めることに成功した。 彼女のもとには連日のように取材が入り、その度に彼女は敵を大いに攻撃した。ラプランカを支援する声は日増しに高まり、同時に、遺跡に関する彼女の説も少しずつ広まりを見せ始めた。やがてファウリから脅威とみなされるようになったのだろうか、ラプランカの周囲で脅迫めいた事案が起こり始めた。 彼女は対決の時が近いことを知り、自ら教職を辞して備えた。ほどなく、案の定というべきか、ラプランカは名誉毀損で訴えられた。 多くの関心を集める中、時の人となったラプランカと疑惑の渦中にあるファウリの裁判の幕が開いた。事前の予想ではもっぱらファウリ有利と見られていたが、実際の審理は常にラプランカ優勢で推移した――確執の発端となった研究について言うならば、彼女より遺跡の区画の詳細をよく知る者はいないのだから。 このままでは分が悪いと読んだ原告側は、ラプランカへの人格攻撃に踏み切り、彼女に反感を持つ人物を目ざとく見つけてきては証言を求めた。調査団のメンバーの一人は、ラプランカの研究は夢想的であると口厳しく指摘した。学校の同僚教師の一人は、ラプランカの授業の実態と称して、彼女はラプランカ伝承の破壊者であると糾弾した。彼女にとって残念なことに、この戦術は世間の風評に対しては一定の成果を収めた。とはいえ、彼女にとっての最大の懸案事項はそこではなかった。 醜い争いは延々と続き、無為な月日のみがただひたすら過ぎ去った。大衆の興味が失われるまで時間稼ぎをしているのだろう、ラプランカにはそう思えた。それはある意味では正しく、長期戦の中で彼女の陣営は次第に疲弊し、支持者は減少を始め、軍資金は底を尽きかけていた。悲観的な考えが心を支配しようとするのを制止するのにも精一杯の努力を要し――ついに抑えきれなくなった。 暗雲垂れ込める空模様の日、支持者のうちのごく中心的なメンバー数人のみを集めて、ラプランカは彼らにもずっと隠していた心情を吐露した。もう疲れ果てた、この戦いから撤退したい、と。皆はラプランカを必死に励ましたが、いかなる慰撫の声ももう彼女には届くことはなかった。 子どもたちを率いて遺跡に行ったあの日の怒りは、告発本を執筆していた日々を支えていた闘志は、もはや彼女の心から完全に失われていた。ラプランカは自宅に閉じこもるようになり、降り出した大雨が彼女の感情を代弁していた。 決着は思わぬ方向からやってきた。大雨は遺跡を水没させ、虚飾に塗れた展示は泥を浴びて使い物にならなくなり、観光客を当てにした周辺施設も休廃業を余儀なくされた。遺構そのものも大きな被害を受け、特に貧民街地区の損傷が著しく、図らずも彼女の説を補強することになった。 水害を受けやすい場所であることは遺跡の特徴そのものからも明らかだったのに、自らの利益のために何の対策もしないまま開発を急いだ――結託していた業者も大損害を被った結果ファウリの敵に回り、彼はついに失脚した。 無人となった原告席を相手に勝利はしたというものの、ラプランカもまた多くのものを失った。闘争の中で流布された誹謗中傷による影響は未だ根強く残り、後ろ指を差され悪い噂話をされることもままあった。逆に、彼女を聖女として祀りあげるような動きもまた存在した。ラプランカはその両方に反発し反論もしたが、本人に直接火の粉が降りかかってくる場合を除き、時が過ぎ忘れ去られるに任せた。 損壊した遺跡の復旧にはラプランカも携わることになった。彼女の意見が通り、水没のダメージも基本的にはそのまま残し、最低限の修復と治水対策のみ行うことになった。その後も引き続きラプランカは学芸員としてこの史跡の研究を続けている。数々のラプランカ伝承を、その片手に携えながら。 世界はいま変革期を迎えている。得られる新たな知見は、時に我々のアイデンティティにとって不都合なこともあるだろう。だが、そこから目を逸らさずに真摯に受け入れた先に、パラダイムシフトは存在するのだ。 ― 了 ― レベル1-R導入へ
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ウィッチノート 作品名:蒼柩のラピスラズリ 使用者:霧谷 七海 蒼柩のラピスラズリに登場する道具。 《魔女の遺産》のひとつ。形状は手帖。遺産No.77。 読者を指定する手帳。 道具についての詳細読者を指定する手帳 関連項目 関連タグ リンク 道具についての詳細 読者を指定する手帳 魔女が指定した人物だけが読める手帳指定されたのは魔女本人と《紅柩》、《蒼柩》のみ。 「そうよ。これは手帖のウィッチクラフト。遺産No.77──《魔女の手記》。その能 力は、読者指定。簡単に言うと、この手帖の文字を見られるのは魔女が指定した人間だけ なの。それは魔女本人と私とお姉様の三人」 関連項目 《魔女の遺産》 《魔女の手記》の道具分類。 関連タグ 手帳 蒼柩のラピスラズリ 道具 リンク
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基本情報 名前 火魔神の手記 分類 魔道書 Grade 70 属性 火12 入手方法 素材1 素材2 通常生産 レシピ:蒼天の迷宮15階 炎石x4 三日月の原木x2 性能 評価 攻 撃 防 御 命 中 火 売却価格 1 46 55 178 11 3535 2 48 57 186 11 3570 3 49 59 192 11 3605 4 51 60 197 12 3640 5 52 62 202 12 3675 6 55 66 214 13 3710 7 60 71 232 14 3745 8 63 76 246 15 3780 9 68 81 263 16 3815 10 78 93 303 18 3850
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ときおりネットの海で4コマ阿修羅の手記が断片的に発見されることがある。 以下は発見された4コマ阿修羅の手記である。 「ジンジャエールを飲まなければ面白い4コマが描けないのならば飲みましょう。仕事をしていては描けないのであればやめましょう。親兄弟を殺さなければ描けないならば殺しましょう。そして、あらゆる他人を殺し続けましょう。」 ―ある4コマ阿修羅の手記 「1コマ目で両親を、2コマ目で兄弟を、3コマ目で親族を、4コマ目でお前を、殺す」 ―ある4コマ阿修羅の手記 「4―不吉な数字だ。お前を殺すマンガにふさわしいと思わないか。」 ―ある4コマ阿修羅の手記 「第三次世界大戦がどのような戦いになるのかなんて、私には分からない。しかし、第四次大戦なら分かる。4つのコマで戦うだろう。」 ―ある4コマ阿修羅の手記
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数多くの冒険者たちの冒険の物語。 その手記。 ◆アーデリア王国の冒険者◆ 『不運の翼』 【チロル、ルーナ、フィード、カーン、ラファ、ルドレッド】 『不運の翼』の冒険その1 『財布の紐』 【ダラス、ルーシィ、シャルロッテルシア、ハンク】 『財布の紐』の冒険その1 ◆アルフレーン旧教国の冒険者◆ 『爆風グランデ』 【オーギュスト、ヘーゼル、マルク、ミオーネ】 『爆風グランデ』の冒険その1 ◆クリムゾン王国の冒険者◆ 『氷炎の双剣』 【ギィ、スカール】 『氷炎の双剣』の冒険その1 ◆ホルス王国の冒険者◆ 『ノブレス・オブリージュ』 【ロックバード、セリッシュ、ハーネット】 『ノブレス・オブリージュ』の冒険その1 ◆シュバルツガルト帝国の冒険者◆ 『ワイルド・ハント』 【ナナシ、マーシィ、メオーネ、エリシャ】 『ワイルド・ハント』の冒険その1 『悪魔の匣』 【レグルス、セーレ、クロ】 『悪魔の匣』の冒険その1 ◆ノーデ王国の冒険者◆ 『キラービーズ』 【ホーネット、ハニー、ベア、スワロゥ】 『キラービーズ』の冒険その1
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方向性 初企画なので、風呂敷は小さくコンパクトに 同時に企画倒れを防ぐために短期決着 規模は長くても4分。2~3分を目処に一曲だけ (でも曲作らないからどの長さが適当か分からないので修正希望) 息が続けばその内組曲だのアルバムだのが出来る様になるので、今回はスルー ヒュムノスと日本語の比率は大体半分か、日本語の方が少し多い目で RIG=VEDA>RE=NATION>PHANTASMAGORIA>SUSPEND… の順で日本語率高い(多分 どれくらいのがいいのやら…LINCAはヒュム分多い気がする 謳を撮るのは「みんなで集まってスタジオ?」それとも「自宅録音?」 立案 Ec Tisia(星)に対して、世界の人々全員で紡いで返歌 アルシエルへの感謝の思いを共有する者達が今ここに集い、紡ぐ詩 アルシエルに向けて「世界再生おめでとう」というお祝いの詩 地球のユーザーから、アルシエルとその住人へ感謝を伝える詩 アルトネを生み出した「ガスト及び土屋さんに感謝」 この企画に集まってくれた人・協力してくれた人に感謝を伝える詩 地球に住むものから地球に向けての感謝の詩 ハーヴェちゃんを地球に呼ぶ詩 ハーヴェ様ありがとうクラスタニア万歳の詩 地球の想いとアルシエルの想いの互いの会話 皆で謳える事ができて幸せ、嬉しいという想いの詩 謳う事への喜びを表した詩 「詩よありがとう」「ヒュムノス大好き」という気持ちを伝える詩 言葉が通じなくとも詩で通じ合える!な詩 地球・アルシエルなんて関係なく、詩はあらゆる隔たりを超えるよ詩 詩によって地球とアルシエルは繋がっている、1つになれる、という詩 はじまりのうた おぼんぬのうた にんぎょのうた ラプランカ詩奏でる人々の手記(仮)をつくってみる ラプランカ伝承みたいにアルトネリコ1~3の出来事を「伝承」として詩に織り込んでみる 伝承だったら1以前 123を季節に準えてみる (春が人類誕生 夏は科学などの発展 秋に人類が傲慢に 冬グラスノインフェリアあたりから本編 もう一回春が来て惑星再生へ) ミュール視点で見た「メタファリカ創生」 (ソル・シエールから旅立ち~メタファリカが完成するまで) これからも企画が続いて行くことを見越してOPチックに システム文みたいなのが欲しい アルトネリコに接続するような文面があったらいいな アルトネ5周年祝い(来年に向けて!) EXEC_with.METHOD_的みんなで合唱 we have to APPRECIATE that the world allowed us.みたいな雰囲気 (我々は我々の存在を許した世界に感謝しなければならない@アルトネ2) 「癒し系」「合唱」「日本語5割くらい」 聴いた人が笑顔になれる感じ 初めてのものなので始まり,まだヒュムノスに慣れていないような歌詞で 何とか成功させようという感じ(OPみたいなもの) 「アルシエルへの感謝の思いを共有する者達が今ここに集い、紡ぐ」みたいな感じで謳が始められればいいなぁ。 シンプルに、目覚めるイメージの詩(作る方の個性が出るような気がします)
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冒険者の手記(PixivファンタジアⅡ) PixivファンタジアⅡ開催より二ヶ月ほど前に投稿されたシリーズ。 鉄のドワイトは北の隣国から来た学者のねーちゃんに 南の列島まで船を出してくれるよう依頼される。 押しかけてきた東洋人の少年も連れ、三人は南の列島に向け出発する。 PixivファンタジアⅡの前日譚にあたる。 計三回投稿され、PFⅡの鉄のドワイトのイラストにも同タグがつけられた。 鉄のドワイトのキャプションによると、PFⅡ本編より八年前の出来事とされる。 鉄のドワイトがサイクロニアのソードフィッシュ港出身であることから、 北の隣国はシュバルツヘイム、南の列島はブルーウォール列島、 出発地はサイクロニア(おそらくソードフィッシュ港)、 途中で立ち寄ったのは海上炭鉱クランガと推測できる。 また髪型と衣装から、東洋人の少年はロクであることが分かる。 (鉄のドワイトのキャプションより、二人は八年前に出会っている) ロクがカラミティやキューブの存在を知っていたこと、 ドワイトとロクが八年前に出会い、共に冒険をしていること、 学者のねーちゃんの目的が遺跡調査を兼ねた宝探しであったこと、 後にブルーウォール列島のブレムの古代遺跡でキューブ探索が行われたことから、 この旅で三人がカラミティやキューブに関連した事柄に 関わったのではと考えられるが、詳細は定かでは無い。 劇中にPixivファンタジアⅡの世界地図が登場しており、 投稿された時点(五月)で既に作成されていたことが分かる。 .
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ある少女の手記 不幸なことに、私はある一冊の本に出会った。そう、本当に不幸なことだ。誓って言う、 私はあんなものを読みたいなどとは少しも思ってはいなかった。できることなら、今この 手にあるその本を焼き捨ててしまいたいぐらいだ。 それは、ある日のことだった。私は春の使い魔儀式で、何度も何度もサモン・サーヴァ ントに失敗していた。周りのみんなは私を嘲笑っていた。だからだろう、私は愚かにも何 でもいいから呼び声に答えてくれと願ってしまった。 召喚されたのは、一冊の本だった。周りのみんながまた笑う。おかしなことだ。その時 の私は悔しさに震えていたというのに、いまでは彼らに憐み――いや、取り繕うのは止め よう。羨望すら抱いているのだ。彼らはまだ、本当の恐怖を知らない。 私も、その時は知らなかったのだ。知らないでいられる幸運を知らなかったのだ。あの 書を召喚するまでは。あの書と契約するまでは! ああ、私はなんて愚かだったのか。彼らに対する反発心だけで、汚らしい、そんな言葉 が可愛く思えるほどの、歪んで暴虐的で、いや、違う。そんな人間の理解の範疇を超えて いたのだ、あの書は。とにかく、そんなものに、私は口付けをしてしまったのだ。 その時の衝撃を何と現わせばいいだろう。あの時私は、確かに一度死んだのだ。世界は、 歪んでしまった。ユークリッド幾何学を意味をなくし、三次元や四次元といった基本的な 法則はどこか遠くへ行ってしまった。色彩はとんでもなく狂っていて、例えば絵の具を十 種ぐらいぶちまけたバケツを、さらに十種混ぜ合わせればその色になるだろうか。ラディ カルからラディカルに狂々と回りながら一面を彩っていた。地面ときたら最悪だ。まるで 無数の蛇が絡み合うようにのた打ち回っていて、そのくせその無数が一つなのだ。 私の常識は侵された。異界の常識に犯された私の脳は、異界の子を孕み、正常な思考を 食んで成長していく。その胎の中ではまた別の胎児が生まれ、母親――もしかしたら父親 なのかもしれない、とにかく、親の胎を食い破って這い出てきて、その死体をさらに犯す。 ああ、私の頭の中で汚らしく交尾が繰り返され、増殖し共食いし半減し、成長しながら 若返っていくという矛盾極まりない、とにかくそういうよくわけのわからない状態になっ ていた。 そうして、知ってしまったのだ。高次であり低次であり無限次であり零次の、人間では 理解できない、とてつもない邪悪な何かの存在を。それは断じて神などではない。少なく とも神は人を慈しんでくださる。だが、それにとって人間など塵芥に等しい。 狂ってしまいたかった。いや、今でも私は狂っているのかもしれないが、とにかくすべ てを忘れて狂ってしまいたかった。忘れることができないなら、いっそ死んでしまったほ うが楽かもしれない。それほどの存在がこの世にある。 ――だが、不幸なことに私は貴族だった。貴族とは魔法が使えるから貴族なのではない。 敵に背を向けぬから貴族なのだ。例え敵がどれほど強大であろうと、例え自分が敵と呼べ ぬほど脆弱であろうと、逃げ出すことはできないのだ。何より、私にはこの本がある。 皮肉なことに、私にアレらの存在を知らせたこの本こそが、彼らに対抗……いや、そん なことはできまい。せいぜいが、狂うまでの一瞬に一秒の猶予があるかないか、その程度 のわずかな時間しか、この本は与えてくれまい。だが、そのわずかな時間を与えられたの は私だけなのだ。私だけが、唯一アレらに対抗できるかもしれない時間を持っているのだ。 ならば私、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは戦わなくて はなるまい。貴族として、何よりも人としてあの邪悪と戦わなくちゃいけない。だから、 私はこの学園を出る。私には守りたいものがある。それは家族と過ごした輝かしい過去だ ったり、この学校でたわいもない喧嘩をした友人たちだったり、私の心にある、譲れない 誇りだったりする。ちっぽけだけど、きっとそれが大事なのだ。 ……もしかしたら、私はもう狂ってるのかもしれない。いや、本当に狂っているのなら、 自分が狂ったかどうかすらわからないのだから、まだ私は正気なのだろうか。他の人から 見れば、今の私はどうなのだろう。知ることはできない。正気だろうと狂っていようと、 知ってしまえば、私は戦うことができなくなるだろう。だからここに、この手記を残す。 私が知らぬところで知らぬように判断されるなら、おそらくは大丈夫だろう。そうして 私は思うのだ、あの手記を読んだ人は、私のことをどう思っただろう、って。それが私の 小さなよりどころになる。 ああ、本来ならこんなものは残すべきじゃないのでしょう。アレらは名を呼ばずとも、 語らずとも、思うだけで人の心に這い寄ってくる。不幸にもこれを読んでしまった人よ、 絶対にアレらに近寄らないで。アレらは人の常識の外にあり、人とは決して馴染まず、通 じず、分かり合えることは絶対にない。 耳をふさいで、口を閉じなさい。震えて過ぎ去るのをじっと待って。運が良ければ、生 き残ることができるかもしれない。背後からその肩を叩かれなければ。 きっともう、この学園の誰にも会えないでしょう。家族のみんなにも会えない。それが 一番の心残り。幸せに暮らしてください、それが、私の最後のお願いです。 ――ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール
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